50代からの新しいチャレンジとして、「登録販売者」という資格に注目が集まっています。受験資格が不要で、ドラッグストアやスーパーなど幅広い職場で活躍できるこの資格。今回は、登録販売者の魅力から資格取得の方法まで、わかりやすく解説します。
登録販売者とは?薬のスペシャリストとしての役割
登録販売者は、一般用医薬品(市販薬)の販売ができる専門資格です。ドラッグストアで見かける「登録販売者」というネームプレートをつけている方々がこの資格保有者です。
2009年に誕生したこの資格は、薬剤師不足を解消し、より多くの人に適切な医薬品情報を提供するために設けられました。一般的なドラッグストアで扱っている市販薬の90%以上を占める第2類・第3類医薬品の販売とアドバイスができるため、企業にとって大きな戦力となります。
主な仕事内容
- 一般用医薬品(第2類・第3類)の販売
- お客様への医薬品に関する情報提供
- 副作用や注意点の説明
- お客様の症状に応じた適切な医薬品の提案
- 医薬品の在庫管理や売り場づくり
登録販売者は単に薬を販売するだけでなく、お客様の健康を守る「信頼されるアドバイザー」としての役割を担っています。
50代からでも挑戦できる!登録販売者の魅力
年齢制限なし、誰でも受験可能
登録販売者試験には受験資格がありません。2015年の制度改正により、それまで必要だった学歴や実務経験の条件が撤廃され、年齢・性別・経験に関係なく、誰でも受験できるようになりました。
実際に試験会場では、10代の学生から高齢者まで幅広い年齢層の方が受験しています。50代・60代の方でも十分に合格を目指せる資格です。
就職先が豊富で求人も多い
登録販売者の活躍の場は年々広がっています。全国のドラッグストア数は2023年時点で22,084店舗にのぼり、今後も増加が予想されています。
| 就職先の種類 | 具体例 |
|---|---|
| ドラッグストア | マツモトキヨシ、ウエルシア、ツルハドラッグなど |
| スーパーマーケット | イオン、イトーヨーカドーなどの医薬品売り場 |
| コンビニエンスストア | ローソン、ファミリーマートなどの医薬品取扱店 |
| ホームセンター | カインズ、コメリなどの医薬品コーナー |
| 家電量販店 | ビックカメラ、ヤマダ電機などの医薬品売り場 |
| 介護施設 | 入所者向けの医薬品管理・説明 |
| コスメショップ | 化粧品販売に加えた医薬品知識の活用 |
解説: 医薬品を取り扱う店舗が増えたことで、登録販売者の需要は高まり続けています。特にドラッグストアでは常に人材不足の状態にあり、50代でも未経験から歓迎される求人が数多くあります。正社員だけでなく、パートタイムでの勤務も可能なため、ライフスタイルに合わせた働き方が選べます。
資格手当や時給アップが期待できる
登録販売者資格を持っていると、多くの職場で資格手当が支給されたり、時給が高く設定されたりします。月8,000円の資格手当を設けている企業も珍しくありません。
また、パートタイムでも登録販売者資格があることで、無資格者と比べて時給が100〜200円程度高くなるケースが一般的です。これは年間で計算すると大きな収入差になります。
一度取得すれば生涯有効
登録販売者資格には有効期限がありません。一度合格すれば、生涯にわたって「登録販売者」として名乗ることができます。更新試験や更新料も不要なため、取得後の負担がないのも魅力です。
登録販売者試験の難易度と合格率
合格率は40〜50%前後
登録販売者試験の合格率は、全国平均で40〜50%程度となっています。直近3年間の合格率を見てみましょう。
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 2022年度(令和4年) | 44.6% |
| 2023年度(令和5年) | 43.7% |
| 2024年度(令和6年) | 46.7% |
解説: この合格率は、日商簿記3級と同程度の水準です。決して簡単な試験ではありませんが、しっかり対策すれば十分に合格可能な難易度といえます。合格率が50%前後で推移しているのは、受験資格がなく誰でも受験できるようになったため、十分な準備をせずに受験する方も含まれているためと考えられています。
都道府県によって難易度が異なる
登録販売者試験は各都道府県が実施するため、地域によって合格率に差があります。2023年度のデータでは、最も合格率が高かった群馬県が55.2%、最も低かった高知県が21.4%と、倍以上の開きがありました。
ただし、合格率は年度によって変動するため、「合格率が高い地域を選んで受験する」という戦略は現実的ではありません。自分が受験しやすい地域で、しっかりと試験対策を行うことが重要です。
試験の出題形式と合格基準
登録販売者試験は全120問で、すべて選択式(マークシート)です。記述問題はありませんので、難しい医薬品名や成分名を漢字で書けるようになる必要はありません。
試験科目と出題数
| 試験科目 | 出題数 | 足切り基準 |
|---|---|---|
| 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 35〜40%以上 |
| 人体の働きと医薬品 | 20問 | 35〜40%以上 |
| 主な医薬品とその作用 | 40問 | 35〜40%以上 |
| 薬事関連法規・制度 | 20問 | 35〜40%以上 |
| 医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 | 35〜40%以上 |
合格基準
- 全体で70%以上の正答率(120問中84問以上正解)
- 各科目で35〜40%以上の正答率(都道府県により異なる)
解説: 登録販売者試験の特徴は「足切り制度」があることです。全体で70%以上取れていても、1つの科目でも基準点に達していなければ不合格となります。そのため、苦手科目を作らず、バランスよく学習することが合格への鍵となります。
独学での資格取得は難しい?その理由とは
独学のメリット
登録販売者試験は独学でも合格できる試験です。実際に市販のテキストと過去問題集を使って独学で合格している方も多くいます。
独学の主なメリット
- 費用が安く抑えられる(テキスト代のみで5,000円程度)
- 自分のペースで学習できる
- 好きな時間に勉強できる
独学が難しいと言われる理由
しかし、多くの受験者が「独学は思っていたより難しかった」と感じています。その理由を見ていきましょう。
1. 学習範囲が広く専門的
登録販売者試験は、医薬品の成分や人体の働き、薬事法など、普段なじみのない専門的な内容を幅広く学ぶ必要があります。覚えるべき医薬品成分は数百種類にのぼり、それぞれの効能や副作用、相互作用まで理解しなければなりません。
2. スケジュール管理が難しい
独学では学習計画を自分で立て、それを守り続ける自己管理能力が求められます。仕事や家事で忙しい中、「今日は疲れたから明日にしよう」と先延ばしにしてしまい、気づけば試験日が迫っているという事態に陥りがちです。
3. 疑問点の解決に時間がかかる
専門用語や複雑な医薬品の作用機序など、テキストを読んでも理解できない箇所が必ず出てきます。独学の場合、これらの疑問をすべて自分で調べて解決しなければならず、時間がかかる上に正しい理解ができているか不安が残ります。
4. モチベーションの維持が困難
一人で黙々と勉強を続けるのは、想像以上に孤独な作業です。「本当にこの勉強法で合格できるのか」という不安や、「今どのくらいのレベルなのか」がわからないことで、モチベーションを保ち続けるのが難しくなります。
5. 法改正への対応が必要
登録販売者試験の内容は、薬機法(医薬品医療機器等法)の改正に伴って毎年変更される可能性があります。独学の場合、これらの最新情報を自分で追いかけ、古いテキストの内容を更新する必要があります。
独学に必要な勉強時間
独学で登録販売者試験に合格するには、一般的に300〜400時間の勉強時間が必要とされています。これを実際の学習スケジュールに落とし込むと、以下のようになります。
| 1日の勉強時間 | 必要な学習期間 |
|---|---|
| 1時間 | 約10〜13ヶ月 |
| 2時間 | 約5〜7ヶ月 |
| 3時間 | 約3〜4ヶ月 |
解説: 50代の方の多くは、仕事や家事、介護などで忙しく、毎日2〜3時間の勉強時間を確保するのは現実的に難しいケースが多いでしょう。週末にまとめて勉強しようと思っても、疲れが溜まっていたり、予定が入ったりして計画通りに進まないことがよくあります。
ユーキャンの通信教育をおすすめする理由
一人で勉強するのが難しいと感じた方には、ユーキャンの登録販売者講座をおすすめします。過去10年間で12,723名もの合格者を輩出している実績のある通信講座です。

ユーキャンの特徴
1. 初学者でもわかりやすいテキスト
ユーキャンの受講生の91%は初めて登録販売者の勉強をする方です。専門用語もイラストや図解でわかりやすく解説されており、医薬品の知識がゼロの状態からでも無理なく学べます。
テキストは紙版とデジタル版の両方が用意されているため、自宅ではじっくりテキストで、外出先ではスマホやタブレットで学習するといった使い分けが可能です。
2. あなた専用の学習スケジュール作成
ユーキャンでは、受講開始時に一人ひとりの生活スタイルに合わせた学習スケジュールを作成してくれます。「1日にどのくらい勉強時間が取れるか」「試験日までどのくらいの期間があるか」を考慮した無理のない計画を立ててくれるため、何から始めればよいか迷うことがありません。
もし予定通りに進まなくても、スケジュールの修正が可能です。スマホで進捗状況を管理できるため、「今日はここまで」と明確な目標を持って学習を進められます。
3. 疑問点をすぐに解決できる質問サポート
学習中にわからないことがあれば、1日3問まで専門講師に質問できます。メールやスマホから気軽に質問でき、丁寧な回答が返ってくるため、疑問を抱えたまま先に進む心配がありません。
「講師がサポートしてくれている」という安心感は、一人で勉強を続ける上で大きな支えとなります。
4. 充実した添削指導で弱点を克服
ユーキャンでは合計7回の添削課題があり、最後の7回目は本番さながらの模擬試験です。プロの講師が一人ひとりの解答を丁寧に添削し、弱点や得点アップのコツを個別にアドバイスしてくれます。
自分では気づかない弱点を客観的に指摘してもらえることで、効率的に学習を進められます。
5. 最大14ヶ月のサポート期間
標準学習期間は6ヶ月ですが、もし学習が遅れても最大14ヶ月までサポートを受けられます。仕事が忙しくなったり、体調を崩したりしても、焦らず自分のペースで学習を続けられる安心感があります。
6. 法改正の情報をタイムリーに提供
試験に関する重要な法改正や制度変更があった場合、ユーキャンから随時情報が提供されます。独学のように自分で情報収集する手間がかからず、常に最新の情報で学習できます。
7. 就職活動もサポート
資格取得後の就職活動に役立つ「就職ガイド」が提供されます。履歴書の書き方や面接のポイントなど、実践的なアドバイスが掲載されており、資格取得後のキャリアもしっかりサポートしてくれます。
ユーキャンの受講費用

| コース | 一括払い | 分割払い(13回) |
|---|---|---|
| デジタルテキスト付き | 49,000円(税込) | 月3,800円×13回(合計49,400円・税込) |
| デジタルテキストなし | 46,000円(税込) | 月3,580円×13回(合計46,540円・税込) |
解説: 独学の場合、テキストや問題集の購入費用は5,000〜10,000円程度で済みますが、ユーキャンの受講費用は約5万円かかります。一見高く感じるかもしれません。
しかし、独学で不合格になり翌年再受験する場合、さらに1年間の時間と受験料(約12,800〜18,200円、都道府県により異なる)、新しいテキストの購入費用が必要になります。また、その間のモチベーション維持や機会損失を考えると、確実に一発合格を目指せるユーキャンの講座は、長期的に見てコストパフォーマンスが高いといえます。
さらに、一定の条件を満たす方は「教育訓練給付制度」を利用でき、受講費用の20%(最大10万円)が支給されます。この制度を活用すれば、実質4万円以下で受講することも可能です。
ユーキャン受講者の声
実際にユーキャンで学習した方からは、以下のような声が寄せられています。
「50代で初めて資格の勉強をしましたが、テキストがとてもわかりやすく、無理なく続けられました。添削課題で自分の弱点がわかり、効率よく学習できたと思います」(50代女性)
「仕事が忙しく、なかなか勉強時間が取れませんでしたが、スマホで隙間時間に学習できたのが良かったです。質問サポートのおかげで疑問がすぐに解決し、挫折せずに合格できました」(50代男性)
登録販売者試験の申し込みから合格まで
試験日程
登録販売者試験は年に1回、都道府県ごとに実施されます。試験時期は8月下旬〜12月中旬の間で、地域によって異なります。
試験スケジュールの例
- 願書配布:試験日の約3〜4ヶ月前
- 願書受付:試験日の約2ヶ月前
- 試験実施:8月下旬〜12月中旬
- 合格発表:試験日の約1ヶ月後
都道府県によって試験日が異なるため、複数の都道府県で受験することも可能です(かけもち受験)。ただし、どこで受験しても全国どこでも登録販売者として働けます。
受験料
受験料は都道府県により異なりますが、12,800円〜18,200円程度です。詳細は受験する都道府県の公式サイトで確認しましょう。
合格後の手続き
試験に合格しただけでは、正式な登録販売者として働くことはできません。働く都道府県に「販売従事登録」を申請し、「登録販売者証」の交付を受ける必要があります。
また、店舗管理者になるためには、直近5年間で通算2年以上(月80時間以上)の実務経験が必要です。実務経験が足りない間は「研修中」として勤務し、経験を積みながら正規の登録販売者を目指します。
まとめ:50代からの新しいキャリアに登録販売者を
登録販売者は、年齢や経験を問わず挑戦できる、50代のセカンドキャリアに最適な資格です。
登録販売者資格のメリット
- 受験資格不要、誰でもチャレンジできる
- 就職先が豊富で、求人も多い
- パートや正社員など、働き方が選べる
- 資格手当や時給アップが期待できる
- 一度取得すれば生涯有効
独学が難しい理由
- 学習範囲が広く専門的
- スケジュール管理が困難
- 疑問点の解決に時間がかかる
- モチベーション維持が難しい
- 法改正への対応が必要
ユーキャンをおすすめする理由
- 初学者の91%が選ぶわかりやすいテキスト
- あなた専用の学習スケジュール作成
- 1日3問まで質問できるサポート体制
- 7回の丁寧な添削指導
- 最大14ヶ月の長期サポート
- 法改正情報のタイムリーな提供
- 就職活動のサポート付き
医薬品の知識がまったくない方でも、適切な教材とサポートがあれば、登録販売者試験に合格することは十分可能です。特に50代という人生経験豊富な年齢だからこそ、お客様に信頼されるアドバイザーとして活躍できる素質があります。
「新しいことを始めるには遅すぎる」ということはありません。登録販売者の資格を取得して、地域の人々の健康を支える、やりがいのある仕事にチャレンジしてみませんか?